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腸内フローラについて分かりやすく解説。

腸内フローラという言葉、耳にしたことはあっても、「腸内フローラって何なの?」と聞かれてすらすらと答えられる方はなかなかいないですよね。ここでは、腸内フローラとはいったい何なのかということを分かりやすくまとめてみます。

 

まず、腸内フローラという言葉は辞書にどのように記されているか見てみましょう。
大辞林においては、
・腸の中に存在する細菌全体。腸内細菌叢(さいきんそう)
とあり、腸内フロラとも呼ばれています。

 

英語ではIntestinal floraとなり、この「flora」により、日本ではよくお花畑に例えられます。
お花畑のように見えるというのもありますが、このfloraという単語は、植物相、植物群といった種に分かれて分布している様相を表しており、腸内フローラとは、あたかも腸の中で様々な腸内細菌が種類ごとに群を作って生息している様相を表しています。

 

腸内細菌は小腸のうちでも大腸に続く回腸〜大腸にかけて特に多く、種類ごとに群を成して腸壁に生息しており、その数はおよそ100兆個と良く記載されていますが、腸内細菌の数には個人差がかなりあり、100兆個、600兆個、1000兆個とホームページによってその数の記載は様々です。

 

菌の種類についても、分析技術の進歩によって生息している腸内細菌の種類はどんどん増加しています。100種類とされていることが多いですが、その種類は数百種にのぼります。

 

ビオフェルミン製薬のHPでは、数百種600兆個以上と記されており、光英科学研究所のHPでは100種類以上、100兆個、ヤクルト中央研究所ではおよそ100兆個、数百種類、明治では、500〜1,000種類が100兆個と伝えています。

 

腸内フローラという言葉が広く知れ渡り、一躍ブームになったきっかけは、2015年2月22日の朝にNHKで放送されたNHKスペシャルが火付け役だと私は記憶しています。

 

参考リンク:腸内フローラ 解明!驚異の細菌パワー

 

試しにGoogleトレンドで腸内フローラと調べてみるとやっぱり。すごい反響です。

 

今でもよくテレビで特集が組まれていますね。

 

 腸内フローラは大きく3つの種類に分かれています。それが、
・善玉菌
・日和見菌
・悪玉菌
です。
善玉菌は有用菌とも呼ばれる通り、私達の健康維持のためには欠かせない働きを担っています。その主な働きは悪玉菌の増殖を抑制したり腸の蠕動運動を促すことです。

 

悪玉菌は腐敗菌とも呼ばれており、その名の通り有害な菌です。たんぱく質を分解する際に有害物質を排出し増殖します。大腸菌、ウェルシュ菌、ブドウ球菌などが悪玉菌にあたり、発がん性のある物質も作り出します。

 

日和見菌はバクテロイデス、ユウバクテリウム、嫌気性連鎖球菌、無毒株の大腸菌にあたります。どっちつかずの菌なのですが少々厄介で、日和見菌は腸内で悪玉菌が優勢になってくると悪玉菌の手伝いをして悪さをします。一方善玉菌優勢の時は大人しくしています。そして、このページを訪問してくださった方に一番覚えて持って帰ってほしいのが、理想的な腸内フローラのバランスについてです。

 

腸内フローラの理想的な状態は、

 

善玉菌2割:悪玉菌1割:日和見菌7割

 

なぜ悪玉菌が1割?いらないでしょ?と思うかもしれませんが、私たちが今生きている環境下で有害菌をゼロにすることはまず無理でしょう。また、善玉菌にも変わり種がいて悪玉菌に寝返ったり、悪玉菌の中にも特定条件下で良い働きをする菌がいることもわかっています。この辺りがおもしろいですよね。

 

つまり善玉菌が悪玉菌より優勢でなければいけません。悪玉菌が優勢になってくると日和見菌も手伝って、何も良いことがありません。
お腹の調子が悪くなったりおならが臭くなるだけでなく、有害物質が発生して吸収されてしまうと生活習慣病の原因、肌荒れや老化にも繋がってしまいます。
先ほど、発ガン性物質も作り出すと書きましたが、悪玉菌が優勢になることで様々な臓器に負担をかけ、癌に繋がることもわかっています。
参考リンク:http://www.med.keio.ac.jp/gcoe-stemcell/treatise/2012/20130213_02.html
腸内フローラの学術記事検索

 

善玉菌も悪玉菌も常に自分たちの種が生き残るために競争を続けています。しかし、人間側からすれば善玉菌に優位に立ってほしいですよね。しかも私たちの体重のうち1.0kg〜1.5kgは腸内細菌の重さであり、私たちの身体の細胞の数ですら60兆個なのです。私たちの身体の細胞の数よりも多い腸内細菌。私たちの健康を維持するのに無関係なはずがありません。ですから私たちは、善玉菌が腸内で勝てるように手伝いをしてあげたり、腸内フローラのバランスを積極的に整えてあげることが望ましいと言えます。